車検対策 ①デフオイル交換

<2021年3月>

車検の時期が近づいてきましたので、出来る範囲で少しずつメンテナンスを進めておこうと思います。
まずは純正装着のトルセンLSDのオイルを交換してみようと思います。

 

この車でのデフオイル交換は初めてです。後方から見てみると下に潜るスペースがあればデフオイルの交換は問題なくできそうです。

 

ちょっと困ったのがこちらです。工具を当ててみてわかったのですが、フィーラーボルトとドレンボルトはサイズが違います。
ドレンの24ミリは問題ありませんが、フィラーの23ミリは一般的では無いサイズなのでやめて欲しいですね。
家にある工具を探してみたら、23はソケットが一つだけあり、なんとかそれで緩める事ができました。
ここでしか使わないと思うのですが、23のレンチも一つ購入しておこうと思っています。

 

フィラーが緩むのを確認できたのでドレンを外します。
出てきたオイルはかなり汚れているようです。この様子ですとしばらく交換していなかったように思います。
この車の購入時、車検整備は購入店もしくは系列店で行うことが条件で、整備付きで納車されました。その時整備内容の指定をしなかった私もいけないとは思いますが、そういった整備というものは基本整備と割り切り、それを過剰に信じてはいけないようです。やはり消耗品や油脂類は手元に来た時点で一通り自分の目で確認しておかないといけないものなのでしょう。

動画で見ると良くわかります。流れ出るオイルの色が良くないように見えます。
でもこれがかなり汚れているものなのか、普通の汚れなのか判断がつきません。

 

汚れてますね。

 

左がドレンで右がフィラーボルト。
ドレンには鉄粉がたっぷり付いています。

 

ドレンボルトには汚れがこびりついているようです。汚れは拭いてもなかなか取れません。

 

パーツクリーナーできれいにしてワッシャーをつけて再使用します。
このワッシャーはドレン用、フィラー用共通でマツダ純正品です。
<9956-41-800> 一個100円位。

 

オイルはLSD車両用と書いてあったので、トラスト 85W-140を準備しました。この粘度は他の車両にも入れたことがありましたが、結構固いのでサクションガンが無いと入れるのは厳しいです。
後からロードスターのサービスデータを見たところ、どうやらトルセンLSDには#90のオイルが推奨されているようなのですが、先にこれを準備してしまったので今回はこれを入れてみる事にします。

ネットでデフオイル交換を検索して見ていたら、ドレンを開けたまま少しオイルを入れて洗い流すと良い、というような事が書いてあったので少しだけ試してみました。このデフにはオイルが650CC程度入るようで、購入した1ℓ缶ですと少し余ることになります。その分でちょっとだけ洗い流しを行ってみました。
上のフィラーから入れたオイルが、写真のようにドレンから出てくる訳ですが、排出しきれなかった古いオイルが、新しいオイルと一緒に流れ出るという効果はあるようです。



その後ドレンボルトをつけてオイルを入れ、オイルがあふれてきたところでフィラーを締めてデフオイルの交換は完了。こぼれたオイルを拭き取り、パーツクリーナーできれいにしておしまいです。これでデフのオイル交換履歴をリセットできました。
ここの締め付けトルクは 40~53N.mのようですからきつく締めないよう注意が必要です。

 

念のため、デフの廻りや以前交換したカヤバショックアブソーバー付近に油漏れ等が無いかも確認。
この車の下回りは、前のオーナーさんの適切なメンテナンスと保管によりきれいな状態を保ってます。でもこうして見ると黄色のビルシュタインショックのところが青くなっているのは少々残念ですね。
次回ショックを交換する際は黄色に戻す方がよさそうです。