センターパネルを外しETC電源を取る
2019年7月

オーディオ裏側から電源を取るには、センターパネルを外す必要があり、それにはコンソールを外す必要がある事がわかりましたので順番に外していきます。

コンソールの固定は・・コンソールボックス小物入れの中のビス2つ。灰皿の下のビス1つ。コンソール前方の左右1つずつの計五か所のビスで固定されていました。
後はシフト横に付く配線とパワーウインドの配線を外すとコンソールは外れます。

中を見るとシフトレバーのところにこのようなスポンジが。防音スポンジのようです。

スポンジはシフト周りに二つ入っていました。
このパーツはマツダからまだ販売されているので傷んでいたら交換するのもよいでしょう。

シフトレバーには錆が出ていました。私が前にメンテナンスのため分解した「シフトレバー」(昭和の国産車)ですと全体的にメッキが施され、このような錆は出ていなかったよう記憶しています。
近頃の車は見えないところにはコストを掛けないという現れでしょうか。でも実際見えないところにコストを掛けても仕方ないところもありますからこれはこれで仕方ありません。
※後から思い出したら昭和の車はシフトレバーのストロークが長く、レバー本体が見えていたからメッキ仕上げをしていたのでしょう。

次にセンターパネルを外すのですが、まずはエアコン吹き出し口の「ルーバー」を外さないといけません。
すでに外した状態です。

この部分ですが、「太めのドライバー等を差し込んでひねるようにして外すと抜ける(たまに割れる)」という情報をネットで入手したのでやってみたところ、今回はうまい事割れずに抜くことができました。
これを外すための専用の工具もあるようです。やはりみなこれは苦労しているのでしょう。

するとこんなところにセンターパネルを固定するビスが隠れています。左右2個所。

ルーバーの抜き方の補足ですが、写真に見える横の凹みにセンターパネル側にある板状のスプリングがはまり固定される構造です。
この部分を外すように引っ張れば抜けてくれると思います。

それでも抜けない時はこういった先の曲がったツールを使って引っ張ると良いと思います。
写真のものはドラムブレーキのスプリングを引っ掻ける工具です。たぶん専用ツールも構造的にはこのようなものだと思います。

内側に引っかけてまっすぐ、ちょっと不安になるくらい強く引っ張ると抜けると思います。

ルーバーが外れたら隠れビスを外し、他にセンターパネルの下側にあるビスを外します。あとははまっているだけだからパネルを引っ張ると外れます。(オーディオに付くカプラーも同時に外しておく必要があります。)
パネルを外してみてちょっと驚いたのが中に見えるベースの金属部分の錆です。茶色に見えるのは錆びた金属板です。
同じ見えない部分でも、サイドの板はメッキがきちんと掛けられているのか、又は材質が違うのでしょうか?、きれいなシルバーを保っています。赤茶けた部分はコスト削減のためでしょうか錆が一面に出ています。

他の方のブログ等をみるとNAは錆との闘いであると書かれています。全体的に錆びの出やすい構造をしているのでしょうか。これを見ると他の部分はどうなっているのだろうかとちょっと不安になります。
他の車種や他のメーカーの車を分解した経験はあまり無いので良くわかりませんが、これを見る限り、ある程度持てばよいという作りに見えます。この部分でこうですから、今後水気には気を付けて乗ることにしましょう。
ETCの電源の取り出しですがこの状態までくると簡単に作業できます。詳しくは次の図を見てオーディオカプラーから取り出すとうまくいきます。

私の車の場合、オーディオカプラーの大きい方(カプラーは大小、計2つあった)はこのような配置になっているので、この大きいカプラーから必要な電源をETCに取り込みました。(アースは「C」の下の黒い線から取った)

オーディオ配線からETC電源を分岐しもとに戻した状態。
作業中に見てしまった錆の出ていた部分ですが、車体強度に関係する部分でもないし(何よりちょっと面倒だった)錆の対策をすることも無くパネルを戻しています。今回の目的はETC配線をすっきりさせたいだけでしたのでこれで良しとします。
