<2021年9月>

大きな箱の中身はブリッドシートです。
純正シートの座り心地がしっくりこない事と、革シートなので暑い日は着座面に汗をかいてしまう事などもあり、運転席だけシートを交換してみる事にしました。
この大きさで運ばれてきましたが自動車のシートの梱包は大きいですね。

シートレール。
ロードスター用のシートレールは探してみるとたくさんあるようですが、今回は無難に同じメーカーのNA8C用レールを選択しています。

レールのシールを見ると、NA6CやNB用としても適合する型のようです。

今回入手したシートはブリッドのDIGO3。(写真はホームページより拝借しています。)
リクライニングするシートでコンパクトなものを探し、これにたどり着きました。

DIGO3のサイズデータを見るとかなり狭く、コンパクトなリクライニングシートであることがわかります。
ロードスターにうまく入るリンクライニング式シートは、この程度の大きさが限度ではないかと思いますし、内装にも合うシンプルな黒が気に入り選択しています。

とにかくロードスターの運転席は幅も狭く、背もたれも大きく倒すことが出来ませので、小さなシートを選ぶしかありません。
バケットシートはコンパクトで良いのでしょうが、街乗りメインの私には背もたれの角度調整は必須という事もありこちらを選択しました。

取り付けにあたりまずはシートの撤去。
シート下の4本の固定ボルトの他に、シートベルト固定補助のボルトを一本外す必要があります。
そしてシートを持ち上げる前に忘れてならないのは、シート下のベルト警告用の3極カプラーを外す事です。
これで持ち上げて取り出すことが出来ます。

シートベルト固定部分。結構長くしっかりとしたボルトで固定されています。

ここの構成パーツです。

純正シートを取り出しました。
少々重いので、ボディ周りにぶつけてしまわぬよう注意して取り出しました。
やはり屋根を開けて上からシートを外す事ができるオープンカーは、このような作業をする際はとても楽です。

ブリッドレールの確認。
軽く掃除をしてからシートレールを置いて位置を確かめます。
専用レールだけあり、取り付け穴の位置はピッタリです。矢印の部分にはシートベルトホルダーが固定できるようになっていました。

ボディの固定の穴にレールを合わせてみると、写真で言うと上側、シートに座った感じで言うと左側のスペースがきつそうなレイアウトです。
レールにシートを付ける際はできるだけスペースのある方(ドア側)へ寄せて付けると良いようです。

レールとシートは取り付け時に少しだけ調整が可能になっています.

レールにシートを付ける前にシートベルトホルダーを付けておいた方が良いと思います。
私は先にシートをレールに付けてからこれを付けました。それでも出来なくも無いのですが、ボルトの固定が少し面倒になるので、レール単体の時に付けてしまった方が良いかと思います。

ベルトホルダーを取り付ける側が狭かったので、図の右側の方法で取り付けています。

シートベルトホルダーについて。
NAのシリーズ2には装着できるホルダーが2タイプ(ボディ固定式とシートレール固定式)あるようで、今回は違いを実際に確認したいという事もあり両方入手してみる事にしました。
実際にはブリッドレールにはステイが出ていたので、純正装着と同じ短いタイプがより簡単に装着できる事がわかり、短いタイプを装着したのですが、ボディ側の固定穴を使えば長いホルダーでも使う事は可能です。

ハーネスの長さの違い。
NA8C・シリーズ2車両は、シートベルト警告灯用のカプラーは3極です。今回入手した2種類のホルダーは、どちらも3極カプラー式でこの車両に合うのですが、キャッチボディの長いもの(N040-57-420A-00)はハーネスの長さが短くなっています。
ホルダーの長いタイプを装着する際は、ハーネスの長さが少々足りないので、延長ハーネスを準備するなりして取り付ける必要があります。

レール部分の組み立て。
シートとレールを付ける際は、付属しているシート固定用の板を、前側と後ろ側に1枚ずつ付けます。

この板はボルトとゆるみ止めナットで固定されるのですが、最初からきつく締めてしまうとレールの動きが悪くなります。
2枚ある取り付け板を軽くボルトで固定した後、少しずつ、均等に締めていった方がレールの動きがきつくならず良いかと思います。

シートを載せる。
レールとシートを固定したらボディに載せていきます。持つとわかりますが、今回のスリムタイプのブリッドシートでも純正シートより重いので、室内にセットする際は変なところに当てて傷を付けないよう、また腰を痛めないよう注意をしながら運び入れないといけません。

ボディにボルトで固定。
かなりシートとしてはスリムなシートなのですが、位置合わせをして固定してみると左右のすき間はギリギリです。

リクライニングのレバーが少し当たってしまうのですが、なんとか使えそうです。
座った感触は純正が柔らかいだけにかなり固く感じます。心配していた着座位置(かなり上がってしまうのではないかと不安だった)は今までとあまり変わらいように思ったのですが、純正シートの座ってからの沈み込みが無い分、少し高くなっているようです。

純正同様、少しだけリクライニングが効きます。一番小柄なシートでこうですから、この車にはこれより大きなシートは廻りに当たってしまい難しいのではないでしょうか。

純正シートは座った感じが柔らかく、座ってからかなり沈むのですが、ブリッドは座った位置からほとんど沈みません。シートの座面がパンと張っています。長い時間運転するにはこちらの方が楽なように感じます。着座のポジションさえ合っていれば腰にも良いと思いますが、座面の位置が少しだけ高くなってしまうのは残念です。

シートベルトのチェック。
現在の車検ではシートベルト警告灯がイグニッションオンで点灯し、シートベルトをセットすると消えなければいけないようです。
ベルトホルダーの種類によってはこれがうまく点灯・消灯しないようですが、今回の品番ですとしっかり点灯し、消灯するので問題はないようです。