ブレーキ・クラッチフルードの交換(2025年車検)

<2025年4月>

ブレーキキャリパーを外してオーバーホールをするか悩んでいたので、フルード交換が最後になってしまいました。
結局のところ、パーツの関係もありキャリパーの分解は次回に行うことにして、ブレーキフルード交換だけ行う事にしました。
クラッチフルードに関しても、同じようにレリーズシリンダー等の分解はせずに、フルードの入れ替えだけ行っています。

ブレーキマスターシリンダータンク内の古いフルードです。
2年が経過したフルードですので、ちょっと黄色みが強くなっては来ているものの、黒く変色とまではいっていないようです。
フルードは車検ごとに定期交換していますが、その劣化具合には車により違いが出ます。

これは別の車の写真となります。前回も同じようにフルードの色を比較しているのですが、あまりに色の違いがあるものですから、今回も比べてみました。交換から2年経過し、交換する直前のブレーキフルードのタンク内の色です。
年間走行距離についてはあまり違いは無いのですが、フルードの色はかなり違いがあります。考えられるのは使用環境のほかにも配管内部の汚れ?、シリンダーのゴムの材質の違いや器機の使用年数等もフルードの劣化には影響があるという事なのでしょうか。
同じフルードを使っているのに、汚れの差が随分あるものです。


クラッチフルードのタンク。
こちらはブレーキよりちょっと黄色みが強いようにも見えます。これがもう少し進むと黒ずんで来るのでしょう。

 

タンクからの吸出し。
いつものようにブレーキマスターとクラッチマスターのタンクのキャップを外し、上から吸い取れる分を出来る限り抜き取りましたた。
空にしてから新しいフルードを入れていきます。

 

今回使っているフルードはセイケンのブレーキフルード、1リットル缶。
左側の自動補給機にちょうど入るくらいの量です。
セイケンはブレーキ関係のメーカーでもありますし、価格も2000円くらい。なんとなく安心して使えるかと思い選択しています。

 

いつも一人でメンテナンスを行っているので、ブレーキマスターに自動で補充してくれる補給機はとても重宝します。
この1リットル入りの自動補充タンクは重いので、マスターシリンダーのタンクの淵に挟み込むだけですと安定しません。前々回は自立させようと固定部を強く締めてしまいタンクに跡を付けてしまいました。
今回は前回のゴム紐式から、長さ調整が簡単に出来る釣り紐式に変更し、タンクに負担が掛からないよう作業性を上げています。

 

フルードの交換は運転席から遠い部分、リヤブレーキ左側から。
リヤブレーキは前回分解清掃をしてから4年が経過しています。今回の車検のタイミングで中の具合を確認しておこうかと思ったのですが、補修パーツの調達が間に合わず、仕方なくフルードの交換だけ行うことにしました。


そのフルード交換だけなら、タイヤは外さなくても出来そうなのですが、取り外すと作業のやりやすさが違いますし、キャリパーや配管の様子もチェック出来るのがよいです。
いつもこのワンマンブリーダーを装着してフルードを交換していますが、一人で作業できるのは良いのですが、どの程度フルードを押し出せばよいのか見極めが難しいのです。結局いつもフルードを少し多めに排出することになります。
今回はここで300CC程排出しています。このようにちょっと無駄踏みするのが一人作業の欠点です。


右側リヤ。
キャリパー以外の部分もよく見ておきます。ゴムホースなども点検しましたが、今のところ大丈夫のようでした。


クラッチペダルを踏み込む事数十回、こちらはフルードにして200C程度排出してやめました。
フルードが通過するホースを見ながら作業ができれば、色で新しいフルードが入って来る具合がわかるのですが、一人やっているので排出量でしか判断出来ません。
今後は各ブレーキごとの最低排出フルード量を、うまく探っていかなければいけないと思っています。

 

 

フロントキャリパー左側。
前輪はマスターシリンダーから近いので配管も短いはずと思い、フルード排出量はリヤよりかなり少なめです。

 

キャリパーにRが入っていますから、フロント右です。
ここが最後のキャリパーになります。マスターシリンダーから一番近いところですから、一番少なめにフルードを排出しています。


ブレーキが終わり、クラッチフルードを入れ替えます。
ここは右フロントタイヤを外しておかないと見えずらいところです。
リフトアップできる工場でしたら別なのかもしれませんが、私のように狭い車庫でメンテナンスする場合は、こうしてタイヤを外して行った方が安全です。右フロントのブレーキフルード交換と同時に行ってしまえば効率的ですね。

 

この車(NA系右ハンドル車)の純正クラッチフルード配管はエンジンルーム内で一度助手席側に回り、そして右タイヤ内側のリレーズシリンダーに向かってきて、さらにリレーズシリンダーの上で一回転するという不思議な配管となっています。
そのため古いフルードが配管に残りやすく、ちょっと多めに押し出す必要があるようです。


そのような構造でもあり、結構多めにクラッチは踏み込みました。
フルードはこのクラッチ使用分をあまり考慮せずブレーキで大量に使ってしまったため、ちょっと足りなくなってしまいました。
仕方なく、クラッチ分は前回の余り(未使用だけとちょっと前の)を補充して交換しています。
この後試運転を行いましたが、ブレーキ・クラッチ共に問題ない事が確認できたので、このフルード交換メンテナンスは終了です。

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