記号のラベル。
カタカナの「キ」でしょうか、それと「NB29」の記号が入ったシールが貼られています。
このステアリング単品のパーツナンバーは「NB29-32-980」のようなので、それを識別するための頭の4文字なのでしょう。
でも「キ」は何でしょう?カタカナのキではなく、何かのマークでしょうか。
ユーノスロードスターVRリミテッド・メンテナンスメモ
Eunos Roadster 1800Series-2
VR Limited Combination B
<2025年7月>
マイナーチェンジでNA8Cと型式が変わり、一部の車種に装着されるようになったモモ製純正ステアリングです。
VRリミテッドにはこれが標準で装着されたようで、私が今の車を購入した際にも、この純正ステアリングが付いていました。
実際に使ってみて思ったのは皮の感触も悪くはないし、握り具合や回す際の重さも特に不満は無い(現在のパワステレスでも)大きさですが、見た目だけで言うと、同じ時代に他のNAに設定された、「ナルディ製の純正レザーステアリング」の方が良いように思えてしまうのは私だけでしょうか。
少々気に入らない部分があるとは言っても、これを他のものに交換する気はありません。
ただ少し前に、同じモモの純正品が入手できた事もあり、今回は全く同じ形のものに置き換えることにしました。
現在ついているモモは状態が良いという事もありますので、いまの良い状態を維持するため保存しておくためです。
保存しておくため外したステアリング。
おそらく製造時から装着されてきたものだと思われますが、裏を見ても縫い目のほつれも無く状態は良いです。
このような状態で前のオーナーさんからバトンを渡された?わけですから、私も状態を悪くしないよう次の方に渡さなくてはいけません。
まあそのように私が勝手に思い込んでいるだけですけど。
記号のラベル。
カタカナの「キ」でしょうか、それと「NB29」の記号が入ったシールが貼られています。
このステアリング単品のパーツナンバーは「NB29-32-980」のようなので、それを識別するための頭の4文字なのでしょう。
でも「キ」は何でしょう?カタカナのキではなく、何かのマークでしょうか。
スポーク部にはモモの刻印と識別の印字が記されています。
刻印から1995年9月にイタリアで製造されたもののようです。
私の車は1996年1月登録ですから、イタリアから輸送に要した時間等を加味すると装着タイミングはピッタリ合いそうです。
こちらはこれから使おうと思っている純正ステアリング。
握り部分もきれいで剥がれもありません。普通に使用するには全く問題の無いレベルのものを入手する事が出来ました。
あまり詳しくはないのですが、このステアリングは同じ時代のRX7にも使われていたようで、これが過去にどちらの車から外したものかについては不明です。
これから装着しようと思っているステアリングの製造は1995年6月。
ちょっとこちらの方が早く造られたようですが、刻印場所やMOMO等の刻印の字体は同じようですし、ステアリングの外観も全く同じです。
ホーンパッド部分。
このパッドは元々付いていたステアリングのものです。
パッドは裏側が開くようになっていて、三つのスポーク部に被せてマジックテープで固定する仕組みです。
裏側。
切り込みを開いてスポークに被せ、その後パッドの裏側に付くマジックテープでスポーク部に固定します。
このパッドの問題点は、どうやら古くなってくるとパッド部の切り込み(すき間)部分が広がってしまう事があるようで、ネットで中古品を見ると、この部分がかなり広がってしまっているものも見受けられます。
スポーク部のマジックテープ。
この部分と、パッドの内部に付いているマジックテープ部分とを合わせ固定していきます。
ホーンボタン部分。
ここは六角レンチを使ってビスを外し、分解することができます。
使うのは3mmのレンチ。
ビスを外したら樹脂のヘラなどを差し込みフタ部分を外します。
フタ部分を外しました。ホーンスイッチ部分が残ります。
この樹脂のベース部分でネジを受ける構造です。樹脂に溝が切られているので、強くねじ込むと溝がダメになりネジが効かなくなります。
実は今回入手したステアリングも一か所ネジ部が効かなくなっていた部分があり、樹脂を削り、ナットをはめ込んで接着して修正しています。
見た目は少々悪くなりましたが、外から見えない部分ですからあまり問題はないと思っています。
おそらく前に使っていた方が、(受けが樹脂とは思わず)強くねじ込んでネジを潰してしまったというところでしょうか。
ホーンボタン部。
ホーンボタン裏の端子。
ステアリング本体からはホーンのコネクタが出ています。
ホーンボタンの裏側の金属端子に差し込むようになっています。
サイズもメモしておきます。
簡単なメジャーで測っていますので凡その数値です。
直径は36.5センチメートル程度。握り部の形は楕円なので26.5ミリと31ミリ。
高さは(深さ)は12センチ程度でした。
この純正モモステアリングは取り付け部が一体型ですし、この高さ(深さ)は調整できません。
同じ純正でも、初期のVスペシャル等に付くウッドステアリングは、ボスが取り外せるタイプですから、汎用性はそちらの方があるのではないでしょうか。